オーストラリア・ ラトローブ大学 (農学部生物資源科学科 国際・地域マネジメントコース4年 土橋彩香)


留学体験記

こんにちは!農学部4年の土橋彩香です。2025年7月から1年間オーストラリアのラトローブ大学に留学しています。この記事では、自分が準備段階で知りたかったことをまとめました!留学を考えている人だけではなく、すでにラトローブ大学に留学することが決まった方にも役立つものになれば嬉しいです。

 

1.留学のきっかけ

大学に入学して2か月ほど経ってから、「このまま卒業していいのか?」という漠然とした不安を持つようになりました。大学に行って良かったと思えるように、英語を話せるようになることを目標にしました。私は1人で机に向かって勉強することがとにかく苦手だったので、SUSAPのオンラインプログラムや、チューター業務、グローバルサポーターズでの活動などを通して、話す機会を沢山つくることで、英語を身近に感じられるようになりました。せっかく英語に触れる機会を増やしたなら、実際に留学しないともったいないと思い、留学を決意しました。


2.留学準備

     語学条件について(IELTSの勉強方法)

ラトローブ大学に交換留学をするためにはIELTS Band 6のスコアを達成する必要があります。私は元々、勉強も英語も大嫌いでIELTSもなかなか上手くいきませんでした。語学条件をクリアするのに約1年半もかけてしまい、多くの時間とお金を無駄にしました。テキストの模擬テストを繰り返し解く方法をしばらく実践していましたが、自分には合いませんでした。一番効果的だったと感じた勉強法は、IELTSの対策動画から解き方のコツを学び、それを模擬試験で実践することです。British council IELTSを申し込めば、無料で模擬試験の教材がもらえます。私は、時間がない時でもリスニングの模擬試験だけは毎日やるようにしていました。もし初めてIELTSを受けた時に戻れるなら、絶対に初めはBritish council で申し込み、オンライン教材を使って勉強すると思います。また、SpeakingWritingについては、早いうちに大学の先生方に相談し、練習の協力をお願いしに行くことをお勧めします。

 

     ノミネート後の手続き

以下の流れで準備を進めました。

3月中旬:ノミネートのための書類の提出
3月下旬:OSHC(オーストラリアの健康保険)の申請
4月下旬:ビザ申請
5月中旬:寮の申し込み、航空券購入
6月中旬:奨学金関連
6月下旬:海外旅行保険の申し込み

 

ビザの申請に15万、寮の保証金に10万、両方の保険あわせて約20万と、準備の段階でかなり貯金が削られましたしかし、ビザの申請はオンラインでできましたし、申請した次の日に受理されました。準備することは多いですが、余裕をもって準備を始めれば、スムーズに終わらせられると思います。

 

3.留学生活

     オーストラリア、メルボルンについて

みなさんご存じの通り、オーストラリアは生態系が豊かで、多民族国家、季節は日本と正反対です。様々な国のレストランがあり、カンガルーもオウムも至る所にいます。到着した7月中旬、メルボルンは冬でした。とても寒いと聞いていましたが、日本の冬と比べると暖かいと思います。1日の気温の変化が激しく、少し乾燥もしていますが、慣れれば平気です。水道水の硬度は日本とほぼ同じで、シャワーを浴びても髪がきしまないので最高です。物価についてですが、外食、家賃、交通費は高いと感じています。食品等も日本より若干高いと思いますが、量が多いので相対的に見ればあまり変わらないかなと思います。安く買う手段は沢山あります!しかし、ラトローブ大学から1時間ほどでメルボルン市内にアクセスでき、市内に行けば数えきれないほど遊ぶところがあるため、油断していると一瞬でお金が無くなります…

ただ、オーストラリアの学生ビザはバイトが週24時間までできるので、働けば、金銭的にも余裕が出来てくると思います。

まだ来て2か月ですが、今のところ一度も嫌な体験をしたことはありません。困っていることを伝えればほとんどの人が助けてくれます。大学の周りは街灯が少なく、夜間は少し危ないと思いますが、日中であれば一人で出歩けるので、比較的安全だと思います。特定の範囲内であれば、夜6時から早朝まで大学の送迎サービスが無料で利用できるので、夜遊びに行く際はお世話になっています。


 
(メルボルン市内の夜景)  


     ラトローブ大学ってどんなところ?

ラトローブ大学はオーストラリア1大きいキャンパスで、大学の敷地内に動物保護区があります!!エミューやカンガルー、ポッサムなどの動物がいて、多くの人が様々な目的で利用しています。大学内には沢山のカフェがありますが、学食はありません。少し高いので、自炊を心掛けています。図書館は24時間開いており、多くの学生が利用しています。大学が運営するスタジアムやジムもあります。絶対に迷子になるので「Lost campus」というアプリのダウンロードは必須です!

 


(寮の前によく来るポッサム)
 


(大学内のレストラン)

     授業

大学は2学期制で、1学期に4科目を取るようになっています。ラトローブ大学の場合は、出発前に履修希望の科目を大学に提出する必要があります。入学後、1か月は授業を変更することが出来るので、心配はいりません!1講義12回の授業があり、授業時間は科目によって様々です。私は、1~3時間の授業を選択しています。基本的に1時間に1回休憩があるので集中力も持続させることが出来ます。佐賀大学で単位はほとんど取り終わった状態だったので、自分の関心のある科目を選択しています。現在、Mobile storytelling という授業で地域の問題を撮影、編集する課題や、アボリジニの言語と文化に関する授業で美術館の展示をレポートにする課題などに取り組んでいます。その他は動物と資源の利用についての授業や、アートが環境問題、社会問題に与える影響についての授業を選択しています。難しいですが、初めて取り組む分野が新鮮でとても楽しいです。予習の段階で内容を理解し、授業では、その内容についてディスカッションする形式が多いので、ぼーっとしていたら確実においていかれます。ちゃんと聞いていても何を話しているのか分からないときもあります。でも大丈夫です!図書館も24時間開いていますし、LMSというオンラインの教材で復習できます。内容以前に英語の意味が分からないことも多く、大変ですが、楽しみながら頑張っています。

 

(授業風景)


    

私は現在、Chisholm collegeという寮に住んでいます。洗濯室やキッチン、バスルームは共用ですが1人部屋で快適に過ごせています。大学内にある4つの寮のうち、3つはエアコンが無いため、夏休み(11月後半~)になると休み期間中も大学内に住む予定の寮生はNorth and South apartmentという寮に移ります。 寮生限定のイベントも定期的に開催されており、フロアメイトとも関われるので、友達作りは心配しなくていいと思います!

 
      
(フロアメイトと) 


     イベント、サークルについて

ラトローブ大学に来て驚いたのは、イベントにアクセスできる手段が沢山ある点です。大学内で行われるイベントだけでなく、イベントの一環で、かなり安く観光地に行くことも出来ます。無料で参加できるイベントも多く、新しい友達と出会う機会が豊富です。私は現在3つのサークルに入っており、程よく楽しみながら活動しています。サークルに入らなくても、イベントに行けばいろいろな人と関わることができると思います。

 
(寮生限定のイベント) 


(日帰り旅行イベント)


4.さいごに

留学を叶えるまで、留学生交流室の皆さんをはじめ、多くの方にお世話になりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです!留学準備も到着してからも最初は大変でしたが、来てみれば、時間と労力をかけて本当に良かったと本気で感じています。大変な思い出を上回る、刺激的で楽しい日々を過ごせています。「IELTSよりも到着してからがきつい」とよく言われていましたが、私はIELTSの勉強より今の方が何倍もましです!!!英語が分からなくても誰かに聞けば大丈夫です!オーストラリアはとても過ごしやすく、素敵なところです。留学を考えている皆さん、不安なことは沢山あると思いますが、心から応援しています!

 


 

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