皆さんこんにちは!2025年8月から2025年12月までアメリカのスリッパリーロック大学に留学している、佐賀大学農学部3年の坂田美羽です。この日記を通して、留学にもっと興味を持ってもらえたり、これから準備を始める方の少しでも役に立てたら嬉しいです。
1、留学のきっかけ
『大学生になったら留学したいよね』と話していた友達の影響で高校時代から留学に漠然とした憧れがありました。1年生の頃に参加したSUSAPや留学生との交流を通じて交換留学に挑戦したいなと思うようになりました。
留学先選びで私が重視したポイントは3つです。
1、英語圏で色んな文化の人と交流が可能なこと。
2、Animal Welfareが進んでいる国であること。
3、Animal Therapyが学べること。
この3つに合致していたのがアメリカのスリッパリーロック大学でした。
また、スリッパリーロック大学は佐賀大学との交流も盛んで知り合いがいたのも1つの後押しとなりました。
2、留学準備
①語学条件について
スリッパリーロック大学の語学条件はTOEFL ITP500点以上です。
私は、大学一年生の頃から佐賀大学が提供している『Academic Express3』を利用し、無料でTOEFLを受験できる機会を利用しながら、合格点を達成しました。
TOEFL ITPは決して安くは無いので、無料で受けられたのはとてもありがたかったです。
また、『Academic Express3』は日々の英語の習慣化に役立ったので、少しでも留学を考えている方はぜひ利用してみてください。
②書類手続き
留学が決定した後は、スリッパリーロック大学から送られてくる指示に沿って必要書類を準備していきます。
私は最初の段階で書類がなかなか進まないことがありました。
少しでも疑問に思ったら、すぐにメールで確認することをおすすめします。
返信や承認を待つ時間が長くなると、その後のスケジュールに影響してしまいます。
また、アメリカビザの面接は大阪での受験が必要なので、早めに必要書類を揃えて予約しておくことが大切です。
最近はビザ審査がより厳しくなっているようなので、書類に不備があると時間がかかってしまう可能性があります。
③留学生活
-現地の気候や物価について
夏は湿度が低く、日本よりもとても過ごしやすかったです。
9月頃には涼しくなり、今はとても寒いので、厚手の上着を持ってきておいて良かったです。
学内は空調がしっかりしているので快適に過ごせます。
物価は正直高く、出発時は1ドル=148円でしたが、今は157円になる日もあり驚きました。
ただし、
•学期初めに契約するミールカード
•キャンパス内の無料パントリー
などをうまく利用すれば、学内で過ごす日はほぼお金を使わずに生活できます。
また、多様なバックグラウンドの学生が多く、色んな価値観や文化に触れられるのがとても魅力的です。
-大学について
大学は、ペンシルベニア州のスリッパリーロックというところにあります。ここはとても"大学町"っていう感じで周囲にはひとつのスーパー、数店のレストランという感じで学外で遊べるところは少ないです。また、交通機関もほとんどないので、車がないと少し不便な立地です。2ヶ月に1回ほど離れたスーパーまでのシャトルバスが出たり、イベントで遊園地に行くことができます。
また、大学内には
・3箇所の学食
・スタバ
・無料のジムやプール
・勉強スペース
・イベントやアメフトの試合
など設備や行事がとても充実しており、学内だけでも楽しめます。
休日は、車を持っている友達に誘ってもらい、アウトレットモールやピッツバーグに出かけたり、ナイアガラの滝(アメリカ側とカナダ側)に連れて行ってもらったりしました。野球の試合では大谷翔平選手を生で見ることができ、とても嬉しかったです。
-授業について
履修登録は日本にいるうちに行いますが、授業始まって1週間は変更が可能です。
満員にみえる授業でも、先生に相談すると取れることがあるので気になる授業は相談してみてください。
私は現在
•多様性やアメリカの社会問題に関する授業 2個
•アニマルセラピーの授業
•自然地理学
の4科目を履修しています。
週にそれぞれ2〜3回の授業があり、毎日平均2科目の授業に参加しています。テストは1学期に1科目あたり3〜4回ほどあります。中でもアニマルセラピーの授業では、講義だけでなくセラピー犬を使ったロールプレイングや、実際の施設訪問など実践的な機会もあり、とても勉強になっています。アニマルセラピーについての授業は、日本では学べない内容なので、勉強できて嬉しいです。
また、大学にはセラピーホースとして活動している馬もいて、授業外でボランティアとして関わることができたのはとても貴重な経験でした。
↑授業の様子
-寮について
私が住んでいるのは Rhoads Hallという2人部屋の寮です。
トイレ・シャワー・キッチンは同じ階の住人と共有ですが、毎日清掃してくれるので清潔です。キャンパスの中心に近く、生活しやすい環境です。
部屋でも勉強はできますが、私は寝るとき以外はほとんど寮の近くのStudent
Center で勉強したり、友達と話したりして過ごしています。
④農学部の方や留学を迷っている方へ
ネットで「理系は交換留学をすると卒業が遅れる」といった情報を見ることもあり、不安に感じている方も多いと思います。また、「留学に行く人は特別で、自分とは違うのだろうな」と思う人もいるかもしれません。私自身、英語が苦手で自信がなかったので、留学なんて無理だろうと何度も思いました。ほかの人の日記を読んでも「この人はすごいな」と感じていて、まさか自分がこうして留学日記を書く立場になるなんて、当時は想像もできませんでした。
でも、実際に「行きたい」と声に出してみると、周りはみんな応援してくれました。
留学では、自分の想像以上に多くの経験ができます。もし少しでも興味があるなら、まずは一歩踏み出してみてください。きっとあなたに合った留学の形が見つかり、実現できるはずです。
そして、実際に留学先に来てみると、現地の先生方や友達が本当にたくさんサポートしてくれます。授業についていけるかな、友達ができるかな、といった不安がある方も大丈夫です。
みんな優しくて、安心して、楽しく充実した留学生活を送ることができます。
⑤最後に
留学を通して出会える人、経験できること、学べることは本当に多いです。私はアメリカについてだけでなく、日本についての新しい発見もあり、自分の視野や考え方が大きく広がりました。
留学交流室の皆さん、農学部の先生方、そして家族など多くの方々の支えのおかげで、この留学を実現することができました。残りの期間も感謝の気持ちを忘れず、できるだけ多くの経験を通して成長していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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