こんにちは!芸術地域デザイン学部3年の田中万桜です。私は今年の9月から韓国のソウルにある国民大学校の造形学部に交換留学生として留学をしています。留学の期間は12月末までの約4か月間で、10月末現在、留学期間の半分が終わったところです。この日記では、留学しようと思った経緯、留学が決まってから渡航するまでの準備、現地での生活の大きく3つに分けてお話ししようと思います。
まずは、私が交換留学をしようと思った経緯についてお話させていただこうと思います。佐賀大学で私は地域デザイン学部の中でも地域デザインコースのフィールドデザイン分野で、主に地理学について勉強をしています。入学当初から地域創生について学びを深めたいと思い、これまで勉強に励んできましたが、学部共通授業や選択必修の授業などで様々な分野の授業に取り組む中で、特にデザイン分野に興味を持つようになりました。地理学とデザインどちらを中心に学ぶか、分野選択やゼミ選択の際はとても悩みましたが、入学の時から決めていた地理学に学びの方向性を決め、勉強に取り組んできました。しかし、ある日思いついたのです。佐賀大学では地理学について学びを深め、交換留学を利用して、留学先でデザインを学べばどちらの分野も学べるのではないかと。これを思いついたその日のうちに佐賀大学の交換留学について調べ、留学希望大学として国民大学を選びました。なぜ国民大学を選んだのか理由は3つあります。1つめは、国民大学にはデザイン分野で優れた学部があるため。2つめは、もともと韓国語を勉強していたことにより留学の語学条件を満たせそうだと思ったため。3つめは、韓国は日本から近く、生活様式も似ているためです。留学を決めてからは、語学の勉強により一層力を入れたり、校内選考のための書類集めをしたりと忙しい日々が続きました。校内選考を終えてこの忙しさも一段落するかと思いきや、本当の忙しさはここからだったのです。校内選考後は留学先の大学から受け入れ許可を貰うための準備に入りました。具体的には、提出する書類集めと、私は造形学部を希望していたため、自分の作品をまとめたポートフォリオの制作をしました。今まで私はデザインを中心に学んできたわけではないので提出できるような作品はなく、作品を制作するところから始まりました。これがとても大変で、納得のいく作品を作れるまでいくつも作品をボツにしました。デザイン分野の先生方にアドバイスをいただいたこともあり、無事、留学先の大学から受入許可証が発行され、正式に留学が決まりました。この時すでに7月で、希望を出していた留学開始日まで2か月を切っていました。とてもギリギリですね。
ここからは渡航するまでにどのような準備をしていたかについてお話ししようと思います。まずはビザ申請です。ビザを申請してから受け取るまでに1か月ほどかかると聞いていたので、受入許可証が発行されてすぐに申請をしに行きました。聞いていた通り、ビザ受け取りまでに約1か月かかり、私は渡航する日を授業開始日の10日前と早めに設定していたこともあって、渡航する3日前にビザを受け取りました。他にも私は大学の寮ではなく一人暮らしをしようと思っていたため、家探しもすぐに始めました。早めに探した甲斐あって、大学や駅、スーパーまで徒歩で行ける範囲にアパートを見つけることができました。また、学校関連のこととしては、履修登録が挙げられます。韓国の大学の履修登録は抽選ではなく先着なので少しでもクリックするのが遅れてしまうと受けたい授業が受けられなくなってしまいます。履修登録が開始される前にスタンバイし、万全の体制で挑んだ結果、取りたい授業はすべて登録することができほっとしました。渡航までの準備期間は1か月ちょっとしかなく、全て急がないといけなかったので受入許可証をもらってから渡航するまでの間も割と忙しかったなと思いました。
では最後に、渡航してからの生活についてお話ししようと思います。授業が開始する9月に向け、8月末に韓国へ渡りました。約4か月間の一人暮らしかつ留学期間が暑い時期から寒い時期へと季節を跨ぐこともあり、とても荷物が多く、入居の手伝いで母が一緒に韓国へ来てくれました。荷ほどきを終え、生活用品を一式揃えるといよいよ韓国で暮らすのだなという実感が湧いてきました。新しい土地で初めての一人暮らしはとてもわくわくしましたが、同時にちゃんと一人で生活できるだろうかという不安もありました。しかし、そんな不安も一週間も経てば消え、今までとは違う生活にもだいぶ慣れることができました。
いよいよ9月になり、不安とわくわく10:0のガチガチに緊張した状態で初回の授業に向かいました。留学生が私しかいない授業もあり不安な気持ちでしたが、どの授業も先生方や周りの学生がとても親切で安心しました。造形学部の授業は座学ではなくパソコンを使って実際に作業をし、それに対して先生からフィードバックを貰うという形式が多いので、授業もかろうじてついていけていますが、周りの生徒のレベルが高く、毎週出される課題の量も佐賀大学と比べると10倍ほど多いので、睡眠時間を削ってパソコンに向き合う日々が続いています。睡眠は犠牲になっていますが、ソフトを扱う力はかなり伸びたなと自分でも実感しており、もっといろいろなことに挑戦してみたいという気持ちや自分でもやればできるんだという気持ちにつながっています。他の学部では10月末に中間テストがありますが、造形学部では中間テストの代わりに中間プロジェクトがあります。そのプロジェクト課題や11月に学部全体で行う大規模な展示会に向けて、今は作業を頑張っています。
(画像7)展示会の様子
授業以外の取り組みとして、GPSと呼ばれる国民大学の留学生交流サークルにも所属しています。活動は月に一回と少ないですが、普段だと関わる機会のない他の学部の留学生とも交流できるのですごくいい場だなと思っています。また、日本語を学ぶ学生たちの集まりにも参加させてもらい、先日は日本語ディベート大会の練習のお手伝いをしました。来月はソウルの有名な遊園地であるロッテワールドでの交流会に日本人留学生も誘っていただけたので、楽しんで来ようと思います。
学校以外での生活について、せっかくの一人暮らしなので出来る限り自炊をしようと思い、カレーやオムライスなどをこの2か月間作っていましたが、最近は自炊に飽きて週末はパン屋さん巡りをしています。買えばすぐ食べられますし、韓国のパン屋さんは行列ができるほどの人気店も多く、間違いなくおいしいです。日本のパンもおいしいですが、韓国のパンも違ったおいしさがあるので皆さんも韓国に旅行に来た際はパン屋さん巡りをしてみてください。
ここ数日で急に寒くなり、ソウルはダウンが必須になってきました。これから冬にかけてもっと寒くなると思うと想像しただけで震えが止まりませんが、残り半分の留学生活も体調に気を付けて精一杯頑張りたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。





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