¡Hola!スペイン・アンダルシア州のアルメリア大学に留学中の、経済学部経済学科4年の田中偉吹です。私は2025年9月から2026年7月まで、交換留学生としてこの地で生活しています。この記事では、アルメリア大学、留学中の出来事、そしてこれから海外を目指す皆さんの役に立つような具体的な情報を詳しく共有できればと思います。
留学の動機
私の留学の動機は、「どこに身を置いても生きていける力を養いたい」という強い願いがありました。
これまでの大学生活では、学内のオンライン英会話を活用し、多様な国籍の留学生バディを務めるなど、自ら英語環境を作る努力を続けてきました。しかし、台湾やスペインでの短期研修(SUSAP)を経験して痛感したのは、一ヶ月程度の滞在では観光客としての視点に留まってしまうという限界でした。
そこで、あえて長期という形で厳しい環境に身を置き、言葉の壁や文化の違いを乗り越えるプロセスを通じて、自分をよりタフに成長させたいと考えました。また、学問面では「オーバーツーリズム」に関心があります。世界的な観光大国であるスペインで、観光が地域社会を動かす力や、その裏側にある課題を現地で学ぶことは、将来観光業界を目指す私にとって非常に大きな糧になると確信しています。
アルメリア大学を選んだ理由
数ある留学先候補の中で私がこの地を選んだのは、観光学について学びたいと思っていたからです。世界有数の観光大国スペインの中でも、アルメリアは冬の避寒地としてヨーロッパ中から人々を惹きつけるリゾート地としての側面を持っています。この場所で、観光が行われているのか、そのリアルを肌で感じたいと考えました。
また、世界中で話されるスペイン語の習得も大きな決め手でした。英語に加え、将来の武器としてこの言語を極めたいという思いがありました。さらに、ヨーロッパ各国へアクセスできる立地を活かした一人旅を通じて、国境を越える文化の違いを学び、自分の自立心を試したいという挑戦心もありました。短期研修(SUSAP)に参加した時から、長期留学の舞台はここしかないと決めていました。
タイミングと期間:なぜ「4年次」で「1年間」なのか
今回の留学は大学3年後半から4年にかけてという、周囲が将来を見据える重要な時期と重なりました。決断は決して早い方ではありませんでしたが、その分、学内での準備や留学生交流を徹底して行いました。
あえて1年という期間を選んだのは、半年ではようやく現地の生活に「慣れ」たところで終わってしまうと考えたからです。実際に半年が過ぎ、心から信頼できる友人が増え、暮らしが自分のものになり始めた今、この直感は正しかったと確信しています。
就活を控えた時期に日本を離れることに不安もありましたが、型にはまる前に、まずは過酷な環境に身を置き、全力で取り組んだ先にある新しい視点を持って、自分の将来を選択したいと考え、このタイミングでの出発を決めました。
経済的負担:奨学金と現地での収支管理
現在、私は日本学生支援機構(JASSO)から月額11万円の奨学金を受給しています。この支援のおかげで学業に専念できているという責任を、日々強く感じています。
現地で家賃約7万円、残り4万円で食費・交際費をやりくりする中で、改めてお金の重みを実感しました。自炊を徹底し、日本食材の高さに驚きながら、現地のスーパーでいかに安くて質の良い食材を見つけるか知恵を絞る経験は、「モノの価値」を再認識させてくれる貴重な機会となっています。
また、準備不足ゆえにヨーロッパで役に立つカードを作り忘れたのは大きな反省点です。情報収集は早ければ早いほど、こうした経済的なリスクを回避できます。
留学準備:主体性が試される実務作業
留学が決まってから出発するまでは、「自分で調べて行動する」ことの重要性を知る時間でした。特に以下の4点は、早めの準備と根気が必要です。
ビザ(VISA)の取得:1年間の長期留学は提出書類が多く、手続きが非常に複雑です。領事館の予約が取れないこともあるため、とにかく早めに取り掛かってください。
家探し:私は「idealista」というアプリで現地のシェアハウスを探しました。家賃を抑え、現地の学生と交流を深めるための選択でしたが、契約のやり取りなどは主体性を養う良い経験になりました。
履修登録と書類提出:大学からのメールを細かくチェックし、タスクを漏れなくこなす「確認力」が欠かせません。
お金の管理:汎用性の高いVISAカードをメインに備え、現地のATMでの引き出し方法なども事前に調べておくことが大切です。
大学での学び:2つの授業形態
アルメリア大学の講義は、主に2つの形式で進められます。
Teaching Group(講義形式):先生が主体となって理論を説明する座学です。
Working Group(実践形式):学んだ内容をディスカッションしたり、グループワークを行う場です。
周囲の学生たちは英語が第一言語でなくても、非常にスムーズに意見を話します。ついていくことに必死な私は、わからない時はそのままにせず、隣の人や友人に聞いたり、後で先生に直接聞きに行ったりすることです。この泥臭く食らいつく姿勢が、学びを支えています。
交友関係:殻を破るきっかけ
殻を破るきっかけになったのは、授業前のちょっとした出来事でした。日本語で書かれたTシャツを着ている学生を見つけ、思い切って声をかけてみたのです。
その友人は日本語を勉強中で、そこから一気に意気投合。その友人を通じて交友関係が広がり、半年が過ぎた今では対等な立場で会話を楽しめるようになりました。友達が欲しいと思っているのは自分だけではないから、勇気を出して自分から声をかけること。この一歩が自分の殻を破る大きなきっかけとなりました。
異文化への適応:スペインのリズムと自衛
スペインの生活を象徴するのが「バス」です。時間通りに来ないバスや満員での乗車拒否に最初は戸惑いましたが、次第に思い通りにいかない現実を柔軟に受け入れる余裕を持てるようになりました。
また、スペインの食事時間は日本より遅く、ランチは13時〜16時、ディナーは20時以降が一般的です。シエスタ(昼休憩)で店が閉まる時間帯も多いため、買い物や用事の際は現地の時間感覚を意識する必要があります。
生活面では、ガレージでの自転車盗難被害にも遭いました。日本の常識は通用しないこと、自分の身は自分で守る「自衛」の大切さを身をもって学びました。一方で、マーケットでのスペイン語交渉に挑戦し、値引きが成立した時の達成感は、さらなる学習意欲に繋がっています。
ヨーロッパへの一人旅とコミュニティ設立
生活が安定してからは、一人旅にも挑戦しました。自分だけの純粋な感性で文化や芸術を楽しむ経験を通じ、「行けばなんとかなる」という確信を得られたのは大きな収穫です。
また、生活上のトラブルを仲間と乗り越えた際、アジア人同士の繋がりの大切さを痛感し、自ら「ディナーパーティー」を提案・実施しました。同じ悩みを持つ仲間が助け合える場を作ることは、今後ここに来る次の世代の留学生にとっても大きな支えになると信じています。
最後に
この6ヶ月間は、私にとって大きな変化と成長を感じられた日々でした。残る1セメスターも、やり残したことがないよう全力で頑張ります。
もし皆さんが留学を迷っているなら、勇気を持って一歩踏み込んでみてください。まずはSUSAPでの短期体験から始めてみるのも良い方法です。そこで得られる経験は、必ずあなたの財産になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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