留学日記in北京工業大学


文化教育学部国際文化課程三年

茶園悟大

 




北京国際空港に到着約40分後・・・

「え…俺の荷物は…?来てないよ??」

こんな感じのロストバゲージという悲劇から幕をあけ、心をバキバキに折られて帰りたい一心だった初日から北京での留学生活がはやくも4か月が経過しようとしています。

申し遅れました、私は現在中国の北京工業大学に留学中の文化教育学部国際文化課程3年の茶園悟大です。今回は留学に至った動機やこちらでの生活についてお話したいと思います。なお、留学前の準備や授業についてなどは4月分に更新されている伊藤さんのものを参考にしてください。とてもわかりやすいです。

 

経緯・動機

「ちゃぞ、交換留学いかんの?」

「なんそれ?いつから?面白そうやね、ちょっと考えてみる~」 

私の留学という考えに至った経緯です。経緯と言っても深いエピソードもなく去年の夏に短期留学で一緒だった子から誘われたのがきっかけでした。しかし、短期留学は正直物足りない内容だったし、機会があればまた留学したいという気持ちがあったこと、締め切りが近かったということもあり、決断するのに時間はかかりませんでした。

 経緯はこんな風に雑な感じでしたが、動機はいくつかありました。ここでは大きく2つ紹介します。まず何といっても第二外国語で中国語を専攻し、日本語と違い漢字だけで言葉の世界が綴れているという魅力に惹かれました。他には歴史や文化への関心が大きかったです。ちょうどその頃ハマっていた漫画の舞台は古代中国、はたしてこの漫画はどこまでが史実でどこからが作者のオリジナルなのか、もっともっと掘り下げれば歴史・文化への理解だけでなく、自分の考える将来の選択肢のどれにたいしても間違いなくプラスになると考えました。

 

生活

 こちらに来たばかりのころは、寮での共同生活や生活リズムの変化など何かと不慣れなことがありましたが今ではすっかり慣れました。私のルームメイトはドイツ人で、英語しか話せません。私は英語が話せないし、欧米人のライフスタイルにはなじみがないため不安でしたが、簡単な英語で話してくれてうまくお互いの生活リズムを噛み合わせることができました。寮内だけでなく、クラスメイトとの交流なども時間が解決してくれました。たまたま初めの授業で隣に座ったルワンダ人はいつからか良き友達となりました。彼と話しているうちに他のクラスメイトともコミュニケーションがとれました。最近では一緒に昼食を食べたり、週末一緒にバドミントンをし、お酒を飲むことが増えました。また、飲みの席では自己紹介的な内容から、日常の中の出来事や冗談を言えるようになったことも大きなうれしい変化です。

ちなみに、私のこちらでの生活費は月に1000(17000)以下です。食費・交通費・物価のどれをとっても恐ろしく安いです。例えば地下鉄に乗って一番遠くの駅に行っても往復で約170円、瓶ビール一本は約55円。もう日本で買い物するのが怖いです。また、個人的には食への不安がとても大きかったのですが、学校の食堂はメニューが多いし、何より安くておいしいです。食堂以外にも周辺のごはん屋でも様々な料理を味わえます。特に北京に来てから初めて食べた羊肉が一番のお気に入りでほぼ週に一回は食べています。

 たまに空気が悪いときはありますが、とても快適に毎日を送っています。


ルワンダ人の友人


週末のバドミントン(休憩中)



               

ビール(中国&日本)  羊肉串etc…      飲み会の様子with韓国人



イベント

 学校では伊藤さんの紹介にもあったミュージカル鑑賞などのように時々様々なイベントが行われます。直近に行われたイベントは留学生がそれぞれの国に別れブースを開き伝統料理の提供、伝統衣装を着て踊りなどを披露するものでした。私たち日本人も浴衣を着て参加し、これまで話したことのなかった国の人、現地の学生と交流できました。

また、このイベントに向けての準備の過程で、“日本らしさ”とは何か、外国人が思い描く日本とは何かということを深く考えました。おそらくこの感覚は実際に日本を離れないと感じられないものだと思います。とても有意義な経験になりました。






イベントの様子

 

 

 

最後に

 ここでの生活は毎日が新しいです。一つ一つの出来事が冒険です。道に迷い、行き先を訪ねたり、ただ散髪に行くだけで心臓が爆発するような経験があなたにありますか?自分の言いたいことが相手に伝わったときの感動をあなたは覚えていますか?

たいしたアドバイスはできませんが、留学をしたいという気持ちがあるなら、それを周囲に伝えることが大切だと思います。親でも、友達でも、バイト先の人でも誰でもいいです。そうすれば自分の気持ちの表明にもなりますし、周囲のつながりの思わぬところから“きっかけ”が転がり込んでくるかもしれません。私も友人の誘いがなければこの文章を打つこともなかったでしょう。そして、その先に後悔という2文字は絶対にありません。すべてが自分の経験値になります。理由も将来のことをとりあえず置いといて、留学したいという気持ちがあるなら、気持ちを表明するという簡単なことから始めてみてください。

私自身も合宿への参加やサークル活動の参加などを通してさらなるレベルアップを目指したいと思います。

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